ずっと祝日カレンダーを眺む

カレンダーにでてきた祝日を少しだけ解説してます。

エチオピアのクリスマス

 1月7日はエチオピアのクリスマス。もう書いてありますが、エチオピアの祝日です。

 エチオピアは東アフリカに位置し、アフリカ最古の独立国としても有名です。人口は日本とだいたい同じで1億1200万人くらいだそうです。

国旗はこんな感じ。星みたい。

https://frame-illust.com/fi/wp-content/uploads/2018/04/flag-ethiopia.png

 そして、これが今までの祝日と違う点なのですが、今回の祝日は日本語の記事がいっぱいある!エチオピアのクリスマスってそんなに有名なんですか。クリスマスが盛大に祝うイベントだからでしょうか。それぞれの家庭でどんな風に祝うのかというJICA青年海外協力隊の方の記事もありました。読みかじったことをまとめるとこの日はゲンナと呼ばれ、いつもより豪華な料理を食べ、ホッケーみたいなスポーツをするそうです。詳しくは「エチオピアのクリスマス」で検索してみてください。

 エチオピアは暦も特徴的で我々が普段使うグレゴリオ暦の9月11日が新年で、(一月が30日)×12+(13月が数日)でつじつまが合うというかたちだそうです。ずっと独立を貫いていることが違いに表れているんでしょうかね。

公現祭

 1月6日は公現祭。キューバの祝日であるとこのカレンダーには記載がありますが、法律などで定められたキューバ国民の休日というわけではないようです。あるページにはCommon Local holiday(一般的な地域の休日)とかいてありました。また別のページには会社は通常通りやってるよと書いてありました。他にも公現祭(epiphany:エピファニー)が祝日である国はたくさんあるのにどうしてキューバを取り上げたんでしょうね。ちなみにキューバは昔スペインが支配していたからキリスト教はそこからっぽいです。

 よく見ると明日も明後日もクリスマスにまつわる祝日のようですね。まあ、何度も言ってますがクリスマスなんてね、何日祝ってもいいですからね。キリスト教の国々では地でそれをいってるんでしょう。

今日は眠いので短いですがこの辺で。キューバの国旗でお別れです。

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国の標語:¡Patria o Muerte, Venceremos! (祖国か死か、我々は打ち勝つ!)

十二夜

 1月5日は十二夜スウェーデンの祝日とこのカレンダーには記載があります。しかし、いつも参考にしているサイトにも、
www.officeholidays.com
スウェーデンに関するwikipediaの日本語版ページにも記載がありません。

 Public holidays in Sweden - Wikipedia(wikipediaの英語版)によると、十二夜は事実上の午後休の日だそうです。ただし、会社によるようで最近では一日働いている人も多いとか。逆に他の半休と組み合わせて1日休みにするパターンもあるそうです。いまいち事実上の休日の扱いが分かりませんが、日本のお盆みたいな感じなんでしょうか...?

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Wikipedia英語版にあったTwelfth Night

 十二夜(Twelfth Night)は、キリスト教にまつわるお祭りでクリスマスからの12日間の最後の夜でエピファニーがくるのを祝います。エピファニー(Epiphany)は日本語にすると公現祭で神様がイエス・キリストの姿で人々の前に現れたことを祝うだそうです。ついでにいうと12日間の数え方で1月5日になったり1月6日になったりするみたいですがスウェーデンは1月5日が十二夜(Twelfth Night)ですがスウェーデン語ではTrettondagsafton(十三夜)となります。私には何が何だか分かりません。

 クリスマスともなるとそれぞれの国の文化などと結びついて様々な形に発展し定着するものだから、国や地域によってさまざまであるのが普通なのかもしれませんね。

 毎回載せてるので今回も国旗を載せておきます。スカンディナヴィアクロス。

https://frame-illust.com/fi/wp-content/uploads/2018/04/flag-sweden.png

 そういえばこれは事実上の休日でしたが、1月5日はロシアのクリスマス休暇として本当の祝日(この言い方もよく分かりませんが)に指定されているようです。

独立記念日

 1月4日は独立記念日ビルマの祝日です。表記はカレンダーに準拠していますが、ビルマとはご存知の通りミャンマーのことですね。ミャンマーがイギリスからの独立を宣言したのが1948年のこの日です。これに際しては日本も関わりがあります。ミャンマーは中国と国境を接しており、インド洋にも面していることから地政学的にも重要な場所に位置しています。

wikipediaには独立の経緯は以下のように書いてありました。

19世紀に3度にわたる英緬戦争でコンバウン朝が滅びた後はイギリス植民地となった。1886年イギリス領インド帝国の一州とされたが、1935年にはインドと分離された。第二次世界大戦中に日本の占領を受け、ビルマ国としてイギリスから独立したが、日本の敗戦で連合国に再占領され、イギリス植民地に戻った。その後英植民地体制崩壊の流れの中で1948年に英連邦に参加せずビルマ連邦共和国として独立。1962年のクーデター後、ビルマ社会主義計画党のネ・ウィンの独裁政権となる。1974年に国名をビルマ連邦社会主義共和国と改名。1988年に民衆の民主化運動でネ・ウィン体制は崩壊したが、これを危惧したミャンマー国軍がクーデターを起こして軍事政権を開始し、国名をミャンマー連邦に改名した。

独立してからのほとんどの期間、ミャンマーは横行する民族紛争に巻き込まれ、無数の民族グループが世界で最も長く続いている内戦の一つに巻き込まれてきた。

2011年以降は民主化の動きが強まり、アジア最後のフロンティアとも呼ばれ積極的に各国から民間投資も行われていました。しかし2021年2月には軍事クーデターが起こるなど微妙な情勢です。

 ちなみに国旗はこんな感じ。2010年に制定されました。下は1948年独立当時のもの。

https://frame-illust.com/fi/wp-content/uploads/2018/04/flag-myanmar.png

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/Flag_of_Burma_%281948%E2%80%931974%29.svg/1920px-Flag_of_Burma_%281948%E2%80%931974%29.svg.png

 

 なんとなく気づいていましたが祝日というものはその国の歴史や文化、風土などと密接に関わっているので簡単に解説するの難しいですね。極端な例では時の政権によって解釈が変わったりとか、制定されていないこともありますしね。

 いつかミャンマーにも行ってみたいですね。

カーニバルデー

 1月3日はカーニバルデー。セントクリストファー・ネイビスの祝日です。ただし、正確には1月2日の日曜日がカーニバルデーでその振替休日のようです。セントクリストファー・ネイビスはカリブ海に浮かぶ人口5万人ほどの島国です。

ちなみに国旗はこんな感じ。
https://frame-illust.com/fi/wp-content/uploads/2018/04/flag-saint-kitts-and-nevis.png
他の中南米の国々と同じようにこの国でもカーニバルが行われますが、国によってその時期は様々です。この国のカーニバルはシュガーマス(Suger Mas)と呼ばれ、クリスマスの頃から新年にかけて2週間ほど行われるようです。カーニバルパレードのハイライトは1月1日で新年を祝います。そして翌日の1月2日には最後のラップやパレードでカーニバルが閉幕しカーニバルとマーチングの優勝者が発表されるそうです。

https://www.historicstkitts.kn/images/carnival2.jpg
Historic St. Kitts - Carnival - New Years Dayにあったカーニバルっぽい写真です。

2週間カーニバルが行われるってどういう感じなんでしょう。ということで今回の祝日も新年に関連したものでした。まあ年明けなんてね、何回祝ってもいいですからね。

以下参考にしたページ
Sugar Mas | St. Kitts Nevis Carnival
Carnival Day in Saint Kitts and Nevis in 2022 | Office Holidays

正月

 1月2日は正月。ボスニア・ヘルツェゴビナの祝日です。これだけ見ると「どうしてボスニア・ヘルツェゴヴィナは1日ではなく2日が正月なのだろう」と思ってしまうかもしれませんがそうではありません。この国では1月1日と2日両日とも新年で祝日なのです。ただし、ずっと祝日カレンダーでは1日に1つの国の祝日を紹介しているので便宜上このような表記になってしまうのですね。2日間も祝日で新年をお祝いするということはそれだけ盛大なのでしょうか。

 ちなみにボスニア・ヘルツェゴヴィナはヨーロッパのバルカン半島に位置する国です。

国旗はこんな感じ。

https://frame-illust.com/fi/wp-content/uploads/2018/04/flag-bosnia-and-herzegovina.png

 首都サラエボで思い出した方もいるかもしれませんが、第一次世界大戦のきっかけ(ということになっている)、サラエヴォ事件の舞台です。以前はユーゴスラビアを構成する国の一つでした。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ自体もボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦とスルプツカ共和国の2つからなる連邦国家ボシュニャク人とクロアチア人、セルビア人の主に3つの民族が暮らしているそうです。そんな背景もあってwikipediaによると

ボスニア・ヘルツェゴビナでは、各民族間での合意ができていない為、法定の祝日が存在しない。

だそうです。慣例的に祝日とされているのは新年の2日間とメーデー(5/1~2)の2日間のみのようです。

 まあ正月とかね、何日祝ってもいいですからね。メーデーもね、何日あってもいいですからね。多分日付より気持ちが大事です。というわけで私は昨日とは違うところに初詣をして新年を祝います。

元日

 新年あけましておめでとうございます。ところで皆さんはずっと祝日カレンダーというものをご存知でしょうか。

 こちらは世界中の祝日が載っていてほぼ毎日休日のような気持ちになれるカレンダーです。2020年から販売されていて2022年版もこちらの「河本の実験室の店」で購入することができます。

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赤くぬられたがいっぱい

 こうやって祝日を眺めていると様々な国や地域でたくさんの祝日が制定されていることが分かります。そうするとそれぞれの祝日の由来や習わしが気になってきますよね...。ということで、それぞれの国の祝日の由来を紐解いていきたいと思います!(しかし、なんせほぼ毎日あるので更新が追い付かずに頓挫する可能性大です)

元日

1月1日は元日。日本の祝日です。法律(日本の祝日は「国民の祝日に関する法律」で決まっている)には年のはじめを祝う。とあります。昔は正月を迎えると年を取るシステム(数え年)でみんなの誕生日が一斉に来るわけですから、より一層お祝いしていたかもしれませんね。健康で日々を過ごせるのは大事ですからね。大いに祝いましょう!

初日は日本の祝日だったのでさらっといきましたが、こんな感じでやっていきたいと思います。それでは私は新年を祝うために初詣に行ってきます!